初午(はつうま)ってなに?いつ?なぜいなり寿司を食べるの?
初午(はつうま)という言葉をなんとなく聞いたことがあるんではないですか。
しかし、初午とはなに?と質問されたら答えるのに困ってしまうんではないですか。
そこで今回は初午とはいったい何なのか。何をするのかなどについて、
説明していきます。
[初午(はつうま)ってなに?]
初午(はつうま)は、2月の最初の午の日のことをいいます。
稲荷社の本社である伏見稲荷神社のご祭神が、伊奈利山(稲荷山)へ降臨された日が
初午の日であったことから、この日に全国の稲荷神社を祀る日とされています。
この日がお稲荷さんの 誕生日に当たる日です。
そして、稲荷神社の主祭神は、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)であり、 穀物の神様ということもあり、
その年の豊作の祈願も行われるようになりました。
また、江戸時代にはこの初午に子供たちが寺子屋に入門した日なんです。
※ 寺子屋(てらこや)は、江戸時代、町人の子供たちに読み書きや計算などを教えた場所です。
今でいう学校です。
[初午はいつ?]
今年、2016年の初午の日は2月6日(土)です。
[なぜいなり寿司を食べるの?]
稲荷神社には稲荷の神様が祀られていて、お稲荷様、または
お稲荷さんと呼ばれています。
昔からキツネは尊く、けがれがないものとしてみなされていて、
稲荷神社では稲荷神の使いとして祀られています。
そしてこの神様の使いのキツネの好物が油揚げといわれていて、
キツネには油揚げをお供えしています。
また、油揚げの中に酢飯をつめたいなり寿司などもお供えします。
(注意) ところで稲荷神の使いのキツネなんですが、
みなさんが思っているのは あの動物のキツネではないですか。
実は違うんです。
この神様の使いのキツネは「びゃっこさん」と言って、
人間には見えない 透明のキツネのことなんです。
こういうことから、いなり寿司がおいなりさんと呼ばれるようになり、
初午の日にはいなり寿司を食べる習慣が始まりました。
初午の日には、全国の稲荷神社で油揚げをお供えするそうです。
稲荷神社も大小ありますが、大きな稲荷神社ではお祭りがあり、
道路が通行止めになり、屋台などがたくさん出るお祭りもあります。
この初午の日にあまり食べない「おいなりさん」を頂いてはどうでしょうか。
新鮮な感じがするのではないですか。