節分の鬼とは?節分にイワシを食べるの?鬼はいわしに弱い?
節分には豆まきをして鬼を追い払いますが、 豆まきだけではなく、
鬼が嫌いなものってあるんですね。
そのうちの一つに鰯(いわし)があるんです。 どうして鬼はイワシが嫌いなんでしょうか。
今回は鬼退治の方法などについてお伝えしていきます。
[節分の鬼とは?]
鬼(おに)は、日本の妖怪で、悪い物、恐ろしい物、強い物を象徴する存在なんです。
「鬼」という言葉には、「強い」「悪い」「怖い」「ものすごい」という意味合いが含んでいます。
日本人が「鬼」を想像する姿は、頭につのと、口にきばがあり、指には鋭いつめが生えていて、
虎の毛皮を腰にまき、表面に突起のある金棒を持った大男を想像しますね。
肌の色は「赤鬼」「青鬼」「緑鬼」などと分けられています。
鬼が牛のつのとからだ、虎のきばと爪を持ち、虎の毛皮を身に付けているのは、
丑(うし)の方と寅(とら)の方の間の方角を鬼門(きもん)と呼ぶことによるもので、
平安時代に確立したようです。
[日本のどこで節分にいわしを食べる?]
西日本では節分にいわしを食べる「節分いわし」の習慣が広く今でも残っているようです。
奈良県の奈良市内では、多くの家庭が今でも柊鰯(ひいらぎいわし)の風習を受け継いでいて、
全く当たり前のようにみられます。
福島県から関東にかけても、今でもこの風習が見られます。
現在は鬼を追い払う臭いを立てるために、ニンニクやらっきょうを使用するところもあるようです。
[鬼は鰯(いわし)に弱い?]
柊鰯(ひいらぎいわし)は、節分に魔除けとして使われていて、
柊(ひいらぎ)の小枝と焼いた鰯の頭、またはそれを門口に挿したものです。
柊(ひいらぎ)の葉のとげが鬼の目を刺すので、門口から鬼が入ることができなく、
また、鰯を焼く臭い匂いと煙で鬼が近寄らないと言われています。
またその反対として、鰯の臭いで鬼を誘って、柊の葉のとげが鬼の目を刺すとも言われています。
[まとめ]
● 「鬼」という言葉には、「強い」「悪い」「怖い」「ものすごい」という意味合いが含んでいる。
● 丑(うし)の方と寅(とら)の方の間の方角を鬼門(きもん)と呼ぶ。
● 西日本では節分にいわしを食べる「節分いわし」の習慣が広く今でも残っている。
● 柊鰯(ひいらぎいわし)は、節分に魔除けとして使われている。
● 柊(ひいらぎ)の葉のとげが鬼の目を刺すので、門口から鬼が入ることができない。
● 鰯を焼く臭い匂いと煙で鬼が近寄らない。