ハロウィーンのかぼちゃのちょうちんの由来は?
ハロウィーンにはなくてはならないのが、、かぼちゃのお化けなんですね。
カボチャのお化けは英語で「Jack O’ Lantern’s(ジャック オー ランターン)」と言って、ジャックのちょうちんという意味なんです。
そのジャックという男は酒好きで、そして怠け者で、人を騙してばかりいました。
このジャックは死んだ後、天国にも地獄にも行く事ができず、あの世とこの世をさまようことになり、そのときに持っていたのがこのちょうちんだったそうなんです。
今回はこの「Jack O’ Lantern’s(ジャック オー ランターン)」、ジャックのちょうちんについて、お伝えしていきます。
■ハロウィーンのかぼちゃのちょうちんの由来は?
ジャック オー ランタンのジャックはヨーロッパのアイルランドの伝説の人物で、酔っ払いの鍛冶屋の男の名前なんです。
ジャック オー ランタンは、本当はかぼちゃではなくカブでした。
ヨーロッパの北にアイルランドという小さな島国があります。
その昔、その小さな国にジャックという名前の男がいました。
ジャックはお酒が好きで、仕事もしないで、いつも飲んだくれて、酔っぱらっていました。
そして、ジャックはケチで暴力をふるったり、人をだましてばかりいました。
あるハロウィーンの夜のことでした。
ジャックはいつものように飲み屋で酒を飲んで酔っ払っていると、あの世からやってきた悪魔に出会いました。
ハロウィーンの夜だけは、この世とあの世の門がなくなり、その時だけは時間がとまってしまいます。
この日を狙って多くのお化けたちがあの世から、人間に取り付くためにやってくるのです。
悪魔はジャックに向かって「お前の魂をもらうぞ!」と言ってジャックから魂を奪い取ろうしました。
もちろん、ジャックは自分の魂を悪魔になんかとられたくはないです。
そこで、ジャックは悪魔に向かって言いました。 「わかった。俺の魂をあげよう、でも、その前に酒を一杯ご馳走してくれ。」
悪魔は一杯くらいなら良いだろうと思って、その一杯のお酒を買うお金に変貌しました。
すると、ジャックはお金に変貌した悪魔をサッと自分の財布の中に入れました。
財布の中に入れられた悪魔は財布から出たいのですが、ジャックが財布の口を固く閉じていて、悪魔は出ることができません。
「出してくれ!」と悪魔はジャックに言いました。
ジャックは悪魔に「出して欲しければ取引をしよう。」と言いました。
「何でもいう事を聞くから財布から出してくれ!」と悪魔はジャックに言いました。
ジャックは悪魔に今から10年は、 ジャックの魂をとらないと悪魔に約束させて、悪魔を財布から出してあげました。
それから10年の歳月が経ちました。
ジャックがハロウィーンの夜に道を歩いていると、また偶然にあの悪魔と出会いました。
悪魔はジャックに「今度こそ絶対にお前の魂をもらうぞ。」と悪魔はジャックに言いました。
ジャックは今回も悪魔に魂をとられたくありません。
そして、ジャックは悪魔にこのように言いました。
「わかった。俺の魂をあげても良いよ。でも、その前にあの木のりんごを一つとってくれないか?」
悪魔はりんごくらいなら取ってやってもいいかと思い、木に登りました。すると、ジャックはすばやく木に十字架を彫りました。
悪魔は十字架が怖くて下に飛び降りることができません。
悪魔はジャックに向かって「お願いだから降ろしてくれ!」
ジャックは「降ろして欲しいなら取引をしよう。」と言いました。
ジャックは 悪魔に自分から魂をとらないことを約束させて、悪魔を木から降ろしてあげました。
それから数年後、ジャックは年老いて、死んでしまいました。
天国に行きたかったジャックは生きている時にケチで怠け者、そして乱暴者だったために、天国には行けませんでした。
仕方なく地獄の門をたたいたジャックはそこに立っているあの悪魔と再び出会いました。
「地獄へ入れてくれ。」とジャックがお願いすると、悪魔は「お前の魂はもらうことはできない。なぜなら、お前と約束したからな。」と言って地獄へ入れてくれません。
ジャックは困ってしまいました。「そしたら俺はいったいどこへ行けば良いんだ?」とジャックが悪魔に尋ねると、
悪魔は「今までいた所へ帰るんだ!」と言いました。
ジャックは歩いてきた道をまた戻って帰りました。
その道はとても暗く、風がひどく吹き荒れていました。まわりは真っ暗闇で、どれが道なのか全くわかりません。
ジャックは悪魔にお願いしました。「俺に明かりをくれ。真っ暗で道が全然見えないんだよ!」と言いました。
悪魔は地獄で燃えている火の塊の一つをジャックに渡してあげました。
ジャックはその火の点いている塊をカブの中に入れて、ちょうちんを作りました。
そして、それからそのちょうちんを持って、天国と地獄をさまようようになりました。
これがどこにも行くところがないジャックの旅の始まりでした。
いつしか、ジャックの持つちょうちんが死んだ人々の魂の証となりました。
カブからかぼちゃになった理由
この伝説がアメリカに伝わると、カブがかぼちゃになってしまいました。
アメリカではカブにあまり馴染みがなく、かぼちゃがたくさん採れたので、かぼちゃでちょうちんを作るのが一般的になっていったようです。
このような話から「Jack O’ Lantern’s(ジャック オー ランターン)」、ジャックのちょうちんが始まったわけなんです。
スコットランドでは現在もカブでちょうちん(ジャック・オー・ランタン)を使っています。
ジャック・オー・ランタンは善霊を引き寄せ、悪霊を追い払う効果があるといわれています。