ひな祭りに食べる縁起の良い料理は?
ひな祭りには子供になにを食べさせてあげようかと、
考えていませんか。
やはり、伝統的な日本の行事なので、子供にもひな祭りには
こういうものを食べるんだよと、教えてあげたいですね。
今回はひな祭りに食べる伝統的な料理をお伝えしていきます。
[伝統的な縁起の良い料理とは?]
日本では伝統的なひな祭りの時に食べる料理があるんです。
しかも、春を待ち受けて伝える旬の食材が使われていますね。
代表的なものは、ハマグリの吸い物、菱餅(ひしもち)、
ひなあられ、白酒(しろざけ)、ちらし寿司などがあげられますが、
一つ一つの料理や色にも、縁起の良い意味が込められているんです。
日本らしいですね。
では、なぜこれらが昔からひな祭りに食べられるようになったのかを
説明していきます。
[ハマグリの吸い物]
ハマグリは、平安時代に「貝合わせ」遊びなどで知られ、
ひな祭りの代表的な食べ物です。
ハマグリの貝殻は、対になっている貝殻でないと、
ぴったりと重なり合いません。
重なり合うということは、仲の良い夫婦ということをあらわし、
一生一緒にいられるようにとの願いが込められている
縁起物の食べ物です。
[菱餅(ひしもち)]
緑、白、紅(ピンク)の三色の餅を菱形に切って重ねたものを飾ります。
この三色の色にはそれぞれ意味があり、
緑は「健康や長生き」、白は「清浄」、紅は「魔除け」を意味するという説と、
もう一つの説は、
緑は「大地」、白は「雪」、紅(ピンク)は「桃」で「雪がとけて大地に草が芽生え、
桃の花が咲く」という意味が込められているという説があります。
●「緑餅」は増血効果があると言われるよもぎを混ぜ、
●「白餅」には血圧を下げると言われるひしの実が入り、
●「紅餅」は解毒作用があると言われるクチナシで色を付けています。
また、菱形は「心臓」を表現していると言われて、
災厄を除こうという気持ちや、
親が娘の健康を願う気持ちが込められています。
[ひなあられ]
ひな祭りの節句の欠かせない和菓子の一つです。
紅、緑、黄、白の四色で春、夏、秋、冬の四季を表していると言われています。
でんぷんが多く健康に良いことから
「一年を通して娘が幸せで健康に過ごせるように」という願いが込められています。
[ちらし寿司]
ちらし寿司に関しては説、言われなどは特にありませんが、
えび(長生き)、れんこん(見通しがきく)、豆(健康でまめに働ける)など、
縁起の良い具がお祝いに合い、三つ葉、卵、人参などの晴れ晴れしい色合いが
春を呼んでくれるため、ひな祭りの料理となったようです。
[ 白酒 ]
もとはというと、桃の花びらを染み込ませた「桃花酒」といのが飲まれていたと言われています。
桃は邪気を祓い、気力や体力の充実をもたらすということで、
薬酒の一つとして中国から伝わってきました。
江戸時代からは、みりんに蒸した米や麹を混ぜて
一か月ほど熟成させた「白酒」の方が親しまれるようになりました。
「白酒」はアルコール度数10%前後のお酒で大人しか飲めないので、
子供にはアルコールなしの「甘酒」をお薦めします。
[その他のひな祭りの縁起物の食べ物]
その他、願いごとが叶うさざえや、はまぐりの代わりとして、
あさりなどの貝類も使用されます。
野菜では、芽を出す(成長する)ものが喜ばれ、わらびやよもぎ、木の芽などを
おひたしや浅漬けにしたり、白酒に浮かしたりして楽しむことができます。
ぜひ、一年に一回のひな祭りに縁起の良い料理を食べて、
子供の健康と成長を願ってください。
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