ドイツの小学校は4年で卒業?自分で進路を決めるの?
2016/03/08
国によっていろいろとシステムが違いますが、
日本の場合は、小学校は6年までですが、
ドイツは小学校4年で卒業なんです。
その後はどうなるんですかね。
今回はドイツの教育システムについて
お伝えしていきます。
[ドイツの小学生は4年で卒業?]
日本の小学校は6年制なんですが、ドイツは4年制なんです。
しかも、半日の学校も存在し、昼過ぎには子供たちは帰宅することになるんです。
日本的に考えるとさっぱり理解できない教育システムですね。
しかし、 このシステムでドイツはうまく成り立っているんです。
[自分で進路を決めるの?]
ただ、私自身良く思うことは、小学校4年生で将来の自分の進路を決めるのは、
ちょっと可哀想ですね。やはり、親が決めると思います。
その際、もちろん子供にも将来何になりたいか、聞きますね。
ドイツの小学校での授業は国語と算数が中心で、
そのほかに体育や音楽、宗教などの授業が あるのですが、
理科や社会はありません。
また、ドイツの小学校では、英語やフランス語などの第二外国語の授業もあります。
ドイツでは、将来進む進路によって、小学校を卒業した後の進路が変わってくるんです。
管理職と職人、親方(マイスター)に大きく分類されるというわけです。
[小学校を卒業して管理職の道を進む場合には?]
日本でいう高校にあたるギムナジウム(大学進学コース)に進学します。
カリキュラムは9年生で、総合大学の入学資格である(アビトゥーア)を得るために行きます。
アビトゥーアとは、日本でいうならばセンター試験のようなものなのですが、
何度も受けることができず(2回まで)、
この成績で入れる大学が決まってしまうという重要なものです。
アビトゥーアの成績は(大学入学資格)、一生有効というメリットもあります。
[専門職に就きたい場合は?]
小学校を卒業して、将来的に事務職や専門職を目指すという場合には、
カリキュラムが6年制の中等実科学校、または中等商科学校に進学します。
卒業後は、職業学校である専門上級学校や専門大学に進学することができます。
[中学卒業して働く場合は?]
一方、小学校を卒業して大学へは行かないと いう進路を希望する場合には、
日本の中学校にあたる基幹学校に進学します。
カリキュラムは5年制で、職人や販売員を目指すための学校です。
卒業後は、職業訓練や見習いとして働き始めます。
小学校卒業後に進路を決めないと大学に行けない?
ドイツでは、小学校の後の進路で、
大学に行けるかどうかが決まってしまうんです。
ギムナジウム(大学進学コース)に行って、アビトゥーアを受けない限りは、
総合大学へは進学できないんです。
●ドイツの教育制度では、10歳が人生の大きな転機なんです。
小さい頃から将来を意識する制度や、モノ作りを支えるマイスター制度があるおかげで、
ドイツでは職人やマイスターなどの手に職という意識が強い国民性となっています。
日本でもマイスターという言葉を良く耳にするようになりましたね。
日本でもこのマイスター制度を導入しようと、国で議論されていました。
ドイツはこのシステムで今でも成りったっているんです。
このシステムで、ドイツという国が形成されているんですから、
日本人としてはなんでこのシステムで上手く機能しているのか、
想像つかないですね。