厚生労働省の統計からによると、2015年の1年間で、心筋梗塞を筆頭に
心臓病での死亡者数は約19万人に及んでいます。
この数字はガンの死因のワースト2位になっているんです。
急に痛烈な胸の痛みに襲われる心筋梗塞。
また、心筋梗塞の前兆として表れる狭心症。
どうしてこのような症状がでるのでしょうか。
未然に防ぐことはできないのでしょうか。
今回はこれらについての説明をしていきたいと思います。
[心筋梗塞とは?]
心筋梗塞というのは、 冠動脈の血栓で完全に血管が詰まってしまい、
血流が止まってしまった状態のことを言います。
心臓の周辺には冠動脈という太い血管があり、そこから枝分かれした無数の血管が
心臓の筋肉(心筋)に酸素と栄養を運んでいます。
血流が止まってしまい、心筋への酸素や栄養の補給がなくなってしまうとどうなるかというと、、
心筋細胞が壊死(腐って)してしまいます。
心筋梗塞の分類
●「急性心筋梗塞」 心筋梗塞が起こって3日以内の心筋梗塞
●「亜急性心筋梗塞」 3日から1ヵ月以内の心筋梗塞
●「陳旧性心筋梗塞」 これら以前の心筋梗塞
[原因は?]
心筋梗塞の原因は血管内で進行するしていく動脈硬化なんです。
動脈硬化が進行していくと、血管の内側の壁に「プラーク」と呼ばれているコレステロールや
脂肪の沈着物が張り付いていきます。
それによって血管通路が狭くなってしまうと、血液の流れが一時的に止まってしまう
「狭心症」が起こります。
この狭心症は、心筋梗塞になる前ぶりの病気といわれています。、
この心筋梗塞という病気は、発見や治療が遅れてしまうと、死に至ってしまいます。
[症状は?]
胸が締め付けられるような激しい痛みが30分位から数時間程度続きます。
前兆としては、狭心症の症状がひんぱんに起こり、
発作が長引き、薬を飲んでも効き目がない状態になってしまいます。
こういう症状がでたら、手遅れにならないうちにすぐに救急車を呼ぶか、
病院に緊急として行ってください。
心筋梗塞は一般的に、女性よりも肥満傾向の中高年男性に 多い というデータがあります。
[狭心症とは?]
[原因は?]
冠動脈の動脈硬化によって、血流が不十分になります。
冠動脈硬化症によって血管が狭くなって、血流が悪くなることで
心筋が一時的に酸素・栄養不足状態になることで起こる病気です。
[前兆は?]
● よく左の肩が凝る、痛い
● 肋間神経痛と間違う
● 左の背中・肩甲骨が痛い
● 食物や錠剤が呑み込みにくい
● 階段など上り下りすると、胸が苦しくなる
[狭心症の種類]
「不安定狭心症 」 血栓ができやすい状態で、表面が破れやすくなっている、
または破れかかっている状態。
「安静時狭心症」 冠動脈がけいれんを起こして縮むことで血管が一時的に狭くなり、
血流が妨げられたために起こる狭心症の発作。安静時に起こることが多い。
「労作性狭心症」 動脈硬化により、血液の流れる道が狭くなり、運動などによって、
心臓の働きが普段よりも激しくなった時に、 酸素の供給が間に合わなくなり狭心症の発作が起こる。
[症状]
胸が締め付けられるような痛みが2~10分くらい続いて、
胸がだんだん苦しくなり、圧迫感や動悸、呼吸困難を感じます。
[心筋梗塞 ・狭心症を引き起こす要因]
狭心症・心筋梗塞を引き起こす直接の原因は冠動脈の狭窄です。
そしてそれに大きく関わっているのは動脈硬化です。
[動脈硬化の原因]
高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病、加齢、ストレス、喫煙
栄養や酸素を送る動脈の血管の中にコレステロールなどが溜まり、
コレステロールが血管内に溜まると、血管が硬くなって、変化していきます。
そして、血管が盛り上がり、血管内が狭くなったり、
詰まったりして血液の流れを止めてしまいます。
[心筋梗塞を助けてくれる食事は?]
なるべく魚を多く食べてください。
さんま、あじ、いわし、さばなどの青魚
これらの魚には、DHA,EPAなどの脂肪酸が多く含まれています。
脂肪酸が多く含まれているということは、血管を詰まりにくくしてくれます。
効果は大のようです。
研究結果で効果があることが報告されています。
寒い時期に発症しやすい
心筋梗塞は寒い時期、血圧の上がり下がりが大きくなる季節に発症しやすく、
また、朝方に発症しやすいとされています。
これからますます寒くなってきて心筋梗塞の病気が増加する季節ですが、
心筋梗塞は心臓の病気の中では一番命を落とす確率の高い病気なので、
体の異変に気づいたら、すぐに病院に行って検査をすることをお薦めします。
● 心筋梗塞というのは、 冠動脈の血栓で完全に血管が詰まってしまい、 血流が止まってしまった状態
● 心筋梗塞の原因は、血管内で進行するしていく動脈硬化
● 心筋梗塞の症状は、胸が締め付けられるような激しい痛みが30分位から数時間程度続く
● 狭心症は、冠動脈硬化症によって血管が狭くなって、血流が一時的に悪くなる
● 狭心症の症状は、胸が締め付けられるような痛みが2~10分くらい続いて、 胸がだんだん苦しくなり
圧迫感や動悸、呼吸困難を感じる
● 予防食事として青魚を摂る さんま、あじ、いわし、さばなど