節分が近づくにつれて、今年の恵方の方角はどこ?という質問が出てくると思うのですが、
そもそも、恵方ってなに?と思っている人も多いのではないですか。
恵方と聞くと節分の日に太巻き(恵方巻き)を食べることを思う人が多いようですが、
恵方は太巻き(恵方巻き)を食べるためにあるわけではないんです。
今回は恵方とは何なのかを説明していきたいと思います。
[恵方ってなに?]
恵方とは、 歳徳神(としとくじん)が存在する方位を恵方(えほう)、
もしくは明の方(あきのかた)と呼んで、 その方角に向かって物事を成せば、
すべてにおいて吉と出ることです。
この歳徳神は年ごとに居場所を変えていくんです。
※ 歳徳神(としとくじん、とんどさん)は、陰陽道で、その年の福を支配する神様です。
2016年の恵方は南南東!
[恵方巻きとは?]
恵方巻きとは、 節分にその年の恵方を向いて食べると縁起が良いとされる太巻き。
丸かぶり寿司。恵方 寿司。恵方巻。吉方巻きとも呼ばれています。
[なぜ、節分に恵方巻き(巻ずし)を食べるのようになったのか?]
この恵方巻きは元々は大阪から伝わり、
節分の夜に恵方の方角に向かって家族で巻き寿司を丸かぶりすると、
必ず幸福がやってくると昔から言い伝えられて、徐々に全国に広がりはじめました。
[どんな福をもたらす?]
これは「巻く」ということから福を巻き込んでくれます。
「切らずに一本食べる」ことから「縁を切らない」という説があります。
恵方巻きの形が黒くて長く太いことから、鬼の金棒に似ているようで、
鬼の金棒を食べて鬼退治をする意味合いもかねているようです。
[恵方巻きの食べ方は?]
● 恵方巻きを持ったら、今年の吉方は南南東なので、南南東に向かって食べる
● 食べるときは願い事をしながら食べる
● その際、食べ終わるまで絶対に口をきいてはいけない。無言で食べる。
[恵方巻きの具はなに?]
太巻きには福を巻き込むという意味あいで、商売繁盛や無病息災を願って、
七福神に因んで7種類の具が使われています。
かんぴょう、しいたけ、だし巻き、きゅうり、でんぶ、うなぎ、えびなど。
恵方巻きの具材は七福神に由来していますが、現在はあまり関係なく
サーモン、まぐろ、ツナ、レタスなど、様々な恵方巻きがみられます。
※1989年に広島のセブンイレブンが恵方巻きの販売を始めて、翌年より販売エリアが広がり、
1998年からは全国エリアで販売するようになりました。