日本人の食生活が変わり欧米化したため、肉類の食生活が多くなりました。
それによって起こる病気が増えていっている現状です。
今回お伝えする大腸ガンも食生活からきているといわれています。
早期発見で治る確率が高いので、おかしいなと思ったら、すぐ、検査を受けてください。
■大腸ガンとは?
大腸ガンは、その現れる部位によって直腸ガンと結腸ガンに分かれます。
近頃では、日本人の食生活の欧米化で、増え続けているガンです。
大腸ガンの増加の原因としては、日本人の食生活の欧米化、言ってみれば動物性脂肪の摂り過ぎと食物繊維を摂らなくなったことが指摘されています。
大腸ガンは日本では胃ガン、肺ガンそして肝ガンに続き4番目に多いガンなんです。
また、罹患率では胃に次いで2番目で、他のガンに比べれば治癒しやすいガンと言えるようです。
早い時期に発見できれば、治る可能性が高いガンです。
■大腸ガンの原因と症状は?
原因) 大腸がんの発生には遺伝的因子より環境的因子の比重が大きいと考えられています。
食生活の欧米化つまり動物性脂肪や蛋白質の摂取量増加が日本における大腸 ガンの増加の原因ではないかと言われています。
しかし、遺伝的素因もその発症には関係しており大腸ガンにかかりやすい高危険群として家族の中に大腸ガンにかかった人がいることがあげられています。
その他にも、以前に大腸ポリープができたことがあったり、長い間、潰瘍性大腸炎にかかっているとか、痔瘻が何年も続いていることも誘因していると言われています。
また、過去に骨盤腔に放射線をあてたことがあるかどうかなどが、原因としてあげられています。
特にこのような方は定期的な大腸ガン検診が必要とされています。
症状)
大腸ガンには特殊的な症状は出ないようです。
誰でもが経験のある、残便感、腹痛、下痢と便秘の繰り返しなどの排便の症 状が多くなります。
特に、血便は、ガンの中心が潰瘍となり出血がおきるためです。
痔と似ているため、勘違いで見過ごしてしまう医師もいるようなんです。
ガンによる血便では肛門痛がなく、暗赤色の血液が便に混じったり、黒い血塊が出ることがあります。
また、肛門から離れた盲腸ガンや上行結腸ガンでは血便はあまり生じなく、貧血症状が表れてはじめてわかることもあります。
腸の内腔が狭くなって生じる腹痛や腹鳴、腹部膨満感や痛みを伴うしこりが初期症状のこともあります。
なお、ある時には、嘔吐などのガンによる腸閉塞症状で発見されたり、肺や肝臓の腫瘤(しゅりゅう)として大腸ガンの転移が先に発見されることもあります。
こうした症状で発見されるガンは進行したものが多いようです。
■大腸ガンの検査方法は?
一般に進行したガンがあれば顔色が悪い、痩せてくるなどの何らかの症状が出てきそうなものですが、大腸ガンは末期まで顔色が良いことも少なくありません。
医者も、よく騙されるのが大腸ガンと言われています。
大腸ガンは見つけにくいガンですが、大腸ガンの発見には非常に簡単で効果的な方法があります。
便潜血検査なんです。便を少しだけ採るだけですから、痛くも恥ずかしいこともないです。
便潜血検査は、手軽で有効性の高い検査ですからすすんで受けたほうが良いと思います。
その他の検査は、
1)便の免疫学的潜血反応
血液のなかに含まれているヘモグロビン色素を検索する方法です。
2日間連続で検査をした場合、進行ガンがあれば約80%の人が陽性を示します。
ただし、陽性であっても、ガンでない場合の方が多いのがデメリットですが、手軽に検査できるので普及しています。
2)注腸造影検査
食事制限と下剤での治療で大腸をきれいにして、肛門からバリウムと空気を大腸全体に行きわたるように送り込んでレントゲン写真をとります。
3)大腸内視鏡検査
下剤、浣腸の治療法により大腸をきれいにして、肛門から内視鏡を入れて大腸内腔をチェックします。
ぐねぐねしている大腸は厄介なこともありますが、小さな病気も見つけることができます。
精度の高い診察方法です。
4)腫瘍マーカー
血液の検査でガンの進行度合い、治療効果を検査します。
特にCEAというマーカーが大腸ガンには陽性率が高く、進行ガンで約半分が陽性を示します。
もし、お腹の調子がおかしい、便が赤いなどの症状が表れたら、ぜひ一度病院で検査をお薦めします。
大腸ガンは末期まで顔色があまり変わらないので、分かりにくいガンなんです。
しかし、早期発見で、治る確率が高いのがまた大腸ガンなんです。