ある日突然、電話の声が聞こえなくなってしまった!
人が呼んでも聞こえない!
こういう状況に陥ったことがありますか?
誰にでも急に起こってしまう問題なんです。
今回は突然、耳がきこえなくなったということの原因、症状などを、
お伝えしていきます。
[突発性難聴とは?]
突発性難聴は何の兆しもなく、ある日突然、片耳だけが聞こえなくなる症状です。
原因というのは今の現代医学ではまだ、解明されていません。
ストレスや睡眠不足との関係があるのではないかと言われています。
また、循環器系の病気からではないかと、考えられてもいますので、
糖尿病や高脂血症など血管や血流を阻害する生活習慣病の増加が
影響しているのではないかとも言われています。
年間推計約7万5000人が発症。
[耳]
耳は、内耳、中耳、外耳と三つの部分から成り立っていて、
外耳と中耳は、音を内耳に伝える機能があります。
内耳には蝸牛(かぎゅう)と呼ばれる器官があり、
蝸牛(かぎゅう)の中は有毛細胞とリンパ液で満たされています。
中耳から伝わった振動は蝸牛(かぎゅう)を揺らして有毛細胞を刺激することによって、
シグナルが引き起こされ、聴神経を伝わって脳に届きます。
[症状は?]
● 聞こえなくなるのが高音と低音
● 低音の場合は、目まいや、ふらつきなどを引き起こすメニエール病の初期症状
● 母音は聞き取れるのに、子音が聞き取り にくくなる
[治療]
一般的には、副腎皮質ホルモンの投与。
聴力検査で突発性難聴との診断を受た場合はまず最初に、
炎症を抑止するステロイド薬と脳循環代謝改善剤を処方されます。
血行障害対策のためです。
1週間たっても症状が良くならない場合は、MRI検査を受けます。
MRI検査で脳に以上がなければ脳循環代謝改善剤を飲み続けます。
しかし、治るとは限りません。
[治療結果は?]
これまでの症例から突発性難聴患者の3分の1は何もしなくても治り、
3分の1は症状がそのままの状態で変化なし。
後の3分の1は聞こえが少しよくなるが、元の聞こえには戻らない。
[20~40代の女性に多い難聴は?]
「急性低音障害型感音難聴」です。
[症状]
何となく耳がつまっているような感じや耳鳴り、
耳の不快感といった症状から始まります。
片耳の耳が突然聞こえなくなるのが突発性難聴と同じですが、
放っておかないで一度診てもらった方が安心です。
特に、20~40代の女性に多く、突発性難聴とは違い、
何回も同じ症状を繰り返す女性が多くなっています。
この女性達の聴力検査をすると、低音部分の聞こえが悪くなっているんです。
この「急性低音障害型感音難聴」はストレスが原因を引き起こすようです。
この「急性低音障害型感音難聴は」8割以上が治るようです。
ただし、耳の聞こえが悪いと思ったら、すぐに医院で診てもらうことが
重要です。
放っておけば「メニエール病」に進んでいく恐れがあります。
[治療法は?]
一般的に「突発性難聴」と同じような治療が行われます。
もし、耳に異常を感じたら、すぐに耳鼻咽喉科に行き、
診てもらうことをお薦めします。
2週間以内に行けば、治る確率が高くなっています。
そのまま放っておけば、メニエール病になる危険性が高くなってしまいます。